記憶術で人生を変えよう

記憶と年齢の関係

 年を取ると、記憶力が衰えてくる、そう誤解している人はいないでしょうか、実は記憶と年齢はさほど関係がありません。実は、大人も子供も、記憶力そのものは同じなのだそうです。それではなぜ、大人になると物覚えが悪くなる、と思われているのでしょう。大きな理由のひとつは、時間間隔の違いです。誰でも年を取ると、1年が短く感じられますよね。そして子供の頃は、1年なんてとても長く感じられたと思います。同じく1年間記憶しているとしても、子供ならとても長く記憶していたと感じ、大人ならあっという間に忘れてしまったと感じるわけです。また、若い方が記憶しやすい環境、考え方をしているということももちろん関係あります。環境が変わらずに、毎日同じ生活を繰り返しているとしたら、特に新しい情報を、記憶する必要はありません。子供は当然、知らないことが多い分、覚えなければいけないこと、はじめての出来事は数多くあります。入ってくる情報が多いほど、多くの事を記憶すると言うのは当然ですよね。そしてもうひとつ、年を取ると、どうせ若い頃のようには覚えられないという思い込みもあります。この思い込みは意外と大きく影響していて、記憶に限らず出来ないと思い込んでいることを、人はなかなか出来るようにはなりません。