記憶術で人生を変えよう

記憶術・イメージ法

 物語法と似ていますが、より視覚的なイメージで記憶するものと結びつけるのがイメージ法です。テレビCMで、何のCMなのかは全く覚えていないのに、映像は良く覚えていたり、自分の好物を食べている時に、おいしそうに食べるCMの映像を思い出したりすることは無いでしょうか。コンピュータとは異なり、人間は数字の羅列よりもデータ量の多い映像記憶のほうを、早く記憶することが出来ます。人間の脳は、状況判断や物事の理解のために、最も多く視覚情報を使っています。聴覚・嗅覚・触覚・味覚はその補助的な役目。よく目隠しをして物を食べると、何を食べているのか理解できないと言いますが、かなり特徴がある味だと思っているものも、やってみると意外と分からなかったりします。特に匂いがほとんど無いものは、かなり難しいでしょう。人間の脳は、映像処理に多くのCPUを割り当てています。つまり、画像や映像は、人間の脳に取って記憶しやすいものなのです。イメージ法は、覚えたい物事を、出来るだけインパクトのある画像として覚えるのが効果的です。habitationという単語を覚えるなら、家の中にハブがいたのでション便かけた、とかならイメージしやすいでしょうか。375年、ゲルマン人の大移動を覚えたいとしたら、みなこ(375)ちゃんがローマ風呂に入っていたり、ゲルマン君(仮名)が皆殺し(375)していたりすればいいかも知れませんね。人によって、どんなイメージが記憶しやすいものかは異なりますので、自分で考えたイメージが一番忘れません。自分で作ったイメージ映像は、そもそも過去の記憶をもとに作られているからです。といっても、このイメージ法だけで覚えられるものは限界がありますので、他の記憶術と組み合わせて使うのがいいでしょう。